X61 tablet の SATA 速度の限定解除

昨年の 7 月に intel の SSD ( X25-M 80GB ) を買って ThinkPad X61 tablet に搭載して、そこに Windows 7 をインストールして使い始めた。

5400rpm の 2.5 インチ HDD + Windows vista の組み合わせと比べたら、それこそ比喩ではなく 10 倍くらい速くなったと思う。(スタートアップが全部起動しきるまで 10 分とかかかってた)

ところが、ベンチマークを取ってみると、シーケンシャルリードが 130MB/s 位しか出ない。それでも充分速いが、X25-M のスペック上は 250MB/s 出るはずだ。

調べてみると、X6 系 ThinkPad は、SATA-II のチップを積んでおきながら 1.5Gbps ( SATA-I 相当)の速度しか出ないように BIOS が制限しているとのこと。残念過ぎる。

ドッグ周りの純正周辺機器との相性との兼ね合いで制限しているという推察が一番それっぽいかなと思う。ハードウェアのことはよーわからんけど。

ともあれ、ハードウェアが対応しているのに、ソフトで制限するなんて!絶対に許さない!機械の性能は最大限引き出したい!

というわけで、当時、対策を色々調べた。だけどパっとした解決策が見つからなかったので泣き寝入りしていた。

時は流れて半年余り。昨日、ThinkPad X220 tablet のスペックが発表された。

CPU は Core i 3 (2.1GHz) ~ i7 (2.7GHz) まで選択可能!(もち SundyBridge)

メモリーは 8GB まで搭載可能!

ディスクは 5400rpm HDD から intel SSD まで選べます!

ディスプレイは 12.5 インチの 1366*768 !(え!?)

720p ウェブカメラ搭載!

USB3.0 搭載!(オプション)

タブレット部はマルチタッチ対応でゴリラガラスを採用!

えー・・・

正直微妙。

うちの X61 tablet は3年半くらい前に買った奴だけど、負けてない。

CPU は Core2Duo L7500 (1.6GHz)

メモリーは 8GB 搭載!

ディスクは intel の SSD ( X25-M 80GB ) 搭載!

ディスプレイは 12.1 インチの 1400*1050 !!

うらやましいのは CPU だけだ。まだまだ X61 tablet の時代は続くな!

と思ったところで、ふと SATA 制限の事を思い出した。そういえば 1.5Gbps の制限外れる BIOS が出てたりしないかなーと思って、ググってみたところ、純正ではない怪しい BIOS が。→ http://forum.notebookreview.com/lenovo-ibm/459591-t61-x61-sata-ii-1-5-gb-s-cap-willing-pay-solution-8.html#post6501443

Use these modified bios at your own risk!!

とか書いてあるし、導入するのを一瞬だけためらった。だが、こういうときに前に進む力になるのは欲望と打算。「もし壊れたら MacBookAir 買う理由ができるwww フヒヒwww」

というわけで、怪しい BIOS へのアップデートを断行することに決定した。

早速ダウンロードして、解凍。exe をクリックして終了。・・・と行きたいところだったが、そうはイカの金玉でゲソ。うちの X61 には Windows 7 の 64 bit 版がインストールされている。READ_ME!!!.txt にはイカのような記述が。

If Windows Vista or 7 64-bit is already installed on your system, then you must use the bootable CD ISO format of this BIOS update

vista か 7 の 64 bit 版使ってる奴は直接 exe を叩かず、同梱の ISO を焼いて、そっから BIOS アップデートプログラムをブートしろってことか。

わしは素直にそれに従って ISO をディスクに焼き、USB DVD ドライブを繋ぎ、X61 tablet を再起動し、BIOS アップグレードプログラムがブートしてくるのを待ったんだ。

no valid CD-ROM device driver selected

なんでそうなるんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおいおいおいおしくしくしくしく

なんでこうなったかというと、わしが USB DVD ドライブを使ったからですね。純正の CD-ROM ドライブじゃないとドライバ組み込んでないんですね。わかります。

DOS 上で動く USB DVD ドライブのドライバを探してきて ISO に組み込んでブートし直すとか、絶対にやりたくないし、やろうと思っても出来ない気がする。

そうして、もういいやと思って寝ようとした瞬間、ひらめいた。そういや、vista は 32bit で使ってたよな。そんでもって、前に入ってた HDD は取り外した時のまま保存してたよな。それ使って exe 叩けば終わりなんじゃね?

そうと決まれば ThinkPad の得意技。30 秒でフタを外し、10 秒で SSD を取り出し、10 秒で HDD を取り付ける。なにこの神の機械。そして電源を入れる。

のそーーーーっと vista が立ち上がる。・・・立ち上がれ。・・・早く立ち上がれよ!なにこの超遅い起動。結局、ブートしきるまでにお茶入れて母ちゃんと雑談しながら飲んだ。どんだけだ。

前使ってたシステムが立ち上がった。牛久大仏の壁紙が懐かしい。例の怪しい BIOS を再度ダウンロードし、exe を起動した。10 分くらい放置していたら処理が完了した。

あとは再度スーパー ThinkPad タイム。30 秒でフタを外し、10 秒で HDD を取り出し、10 秒で SSD を取り付ける。なにこの神の機械。そして電源を入れる。

指をスキャンしてください

え?

もう起動してるwwwイミフwww指をスキャンしてログインすると、スタートアップが全部立ち上がるまで大体 30 秒。すっげぇ速くなってる事が体感できた。

念のためベンチマークを取ってみたら、シーケンシャルリードはキッチリ 250MB/s 越えてた。

X25-M のベンチマーク結果

ここ数週間、MacBookAir が欲しくて欲しくてたまらなかったが、これでしばらく我慢することが出来そうだ。めでたしめでたし。


カテゴリー: パソコン パーマリンク

17 Responses to X61 tablet の SATA 速度の限定解除

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください